オールドノリタケのティーカップ・珍品な裏印MC

オールドノリタケにしては地味なデザインです。
ハーブティーか、フレーバーティーが似合いそう。
1935年(昭和10年)製です。

裏印が変わっています。
オールドノリタケのRC印は、数多くありますが、
MCという印は、このティーカップしか、みたことがありません。
Mはモリムラ(森村兄弟会社はノリタケの前身)
CはChina(英語で陶器という意味)(中国製ではありません)

虹色に輝く、ラスター彩という、焼きです。
オールドノリタケとは、戦前の1945年以前に製造された、
ノリタケカンパニー(日本陶器会社)の陶磁器をいいます。
主に海外に輸出された、里帰り品です。
戦争中は国内向け製品でしたが、
1980年代明治期・1910年代大正期・1920年代30年代昭和初期
には、輸出用が主でした。
年代や輸出先によって変わる裏印は、様々で無数にあります。
この、珍品な裏印、MCの、オールドノリタケティーカップは、
ウェンズディに、同じものが5~6客ありましたが、
昨日、若いカップルのお客様が、2客をお求めになりましたので、
とうとう、これが、最後の1客となりました・・・。
このカップを最初に見た時、
華やいだ雰囲気がない、という印象でした。
でも、今となっては、裏印がMCの、最後の1客、
これが売れたら、もうMC印のは無いし、手に入らない、
と思うと、愛おしくて、
デザインも、モダンでシンプルで、いいなぁと、
良く思えてくるのが、とても不思議です・・・。
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